今週の月曜日に夙川に在る、A美容室へ勉強に行って来ました。
他所様の美容室にお邪魔するのは余り機会のない事ですが、内装や美容機器、ハサミなどの美容道具、置いてある商品まで至る所まで見るのはなかなか面白いものです?
今回お邪魔した美容室の先生(オーナー)の行なうカットの技法は、世界5か国で特許を取得している凄いカット技術なんです?
話が長くなりますが(苦笑)
35年前、高校を卒業した僕は、美容師になろうと見習いをスタート。
その時にお世話になった美容室で、独立するまでの約20年間、まぁ、自分でもよく続いたと思いますが? 一生懸命で、今振り返るとあっという間でしたが?
その当時のお店のカットが、この特許を取得している技術のベースになっているんです?
当時、濡らした髪をクシで横に引き出して切る技術が主流だった時代。
僕が勤めていた美容室では、髪を乾かした自然な状態で縦に引き出し、彫刻のように要らない箇所を削るように切る。
かなり珍しく日本でも少数派のカットグループでした。
僕が勤めていた美容室の先生と今回勉強会に参加させて貰った夙川のお店の先生は旧知の仲で、当時はその少数派のカットグループの講師同志でもあったんです。
カットの技法が独特で難しく、それ故にカット理論の構築が難しかったので、その分感覚を非常に必要とされました。
そうゆう事もあり、広まる事が難しく少数派だったんです。
残念ながら僕が20年間お世話になった先生は数年前に他界されてしまいました。
その後、夙川のお店の先生は、そのカット技術を誰でも分かりやすく理解出来るように、カット理論を構築し新たに協会を立ち上げ、世界5か国で特許を取得し、全国に広める活動を、今も尚現役で美容師をしながら励まれています。
当時、同じカットグループで講師同志のよしみでもあったので、お店に定期的に教えに来て下さっていたのですが、19、20才の見習いの僕はまだカットを習うか習わないかぐらいの時で、遠目から拝見するぐらいのものでした。
そんな憧れの先生のお店で行われた講習会を見学させて頂く事が出来ました?
この日はカットを教える、講師になる為の勉強会。北は北海道、南は九州まで全国から来られてました。勉強会に参加している人達を生徒達と見立てて、皆んなの前でカット理論を説明する練習。緊張されてます?
講習会を見学させて頂いて、昔を思い出しとても懐かしかったと同時に、初心に帰り
新たな気持ちで技術に取り組む!
そんな貴重な1日でした?
ありがとうございました。
因みに、このカットの元祖である創立者は女性で、日本でカットを始めた草分け的存在?
当時日本政府からお給料を貰っていて、外国から日本へ来日して来る外交官の奥様や要人をカットしていた人なんです!
皇室へ着付けをしに出向いた事も何度かあり、
あのケネディ大統領の夫人、ジャクリーン・ケネディがファッションショーを開いた時のヘアーも担当したんだとか!
その時の、体格のいいSPの外人と仲良くなる秘訣とか、色々なエピソード話しを喫茶店で面白おかしく話してくれた事を今でも思い出します。
カットを習っている時は鬼のように怖かったですが(笑)!